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 『主の平和』

HTK-2023   無料
2023年7月28日発行   発行元:マインズアイ
収録曲目
1.主よ、おわりまで (讃美歌338、教会福音讃美歌459)
2.ナルドの壺 (讃美歌391、教会福音讃美歌447)
3.主にまかせよ (讃美歌291、新聖歌298)
4.神はわがやぐら (讃美歌267、新聖歌280)
5.まぼろしの影を追いて(讃美歌510)
6.主よ、みもとに (讃美歌320、新聖歌 510)
7.キリストにはかえられません
     (讃美歌第二編195、新聖歌428)
8.世の終りのラッパ (新聖歌467、聖歌総合版683)
9.十字架のもとぞ (讃美歌262、新聖歌230)
10.鳥の歌 (新聖歌94)
11.永遠の神の都 (聖楽独唱名曲集第1巻)
12.明けない夜はない (ノア・ミュージック・ミニストリー)
13.あなたの平和の (教会福音讃美歌485)
14.シャロンの花 (讃美歌第二編192、新聖歌286)
15.いつくしみ深き (讃美歌312、新聖歌209)
16.エジプトよ、イスラエルの (讃美歌第二編174)
17.深い川を越えて (讃美歌第二編175)
18.悲しみよ (作詩:水野源三 作曲:阪井和夫)
19.主の平和 (つかわしてください―世界のさんび27)


歌詞&解説
解説文:吉村孝雄(徳島聖書キリスト集会代表)


1.主よ、おわりまで
 
(讃美歌338、教会福音讃美歌459)
作詞:John Ernest Bode
作曲:Arthur Henry Mann

1.主よ、おわりまで 仕えまつらん、
みそばはなれず おらせたまえ。
世のたたかいは はげしくとも、
御旗のもとに おらせたまえ。

2.うき世のさかえ 目をまどわし、
いざないのこえ 耳にみちて、
こころむるもの 内外にあり。
主よ、わが盾と ならせたまえ。

3.しずかにきよき みこえをもて
名利のあらし しずめたまえ。
こころにさわぐ 波はなぎて、
わが主のみむね さやに写さん。

4.主よ、今ここに ちかいを立て、
しもべとなりて 仕えまつる。
世にあるかぎり このこころを
つねにかわらず もたせたまえ。

この讃美歌には、信仰の出発点におかれた人の真実な願いが表されている。それとともに、老年となってさまざまの病気や孤独、自由に歩くこともままならない状況となって、信仰まで揺らいでいく人も生じる。そのために、この信仰の出発点で祈ったことが、生涯の最後に近づくほど、より切実な思いとなって、「主よ、おわりまで 主に仕えられますように」ということばが浮かび上がってきて、この讃美歌があらためて身近なものとなってくる。
なお、作詞者は、ジョン・ボードで、イギリス国教会の聖職者、また卓越した学者としても知られ、かつ詩人、讃美歌作者であった。作曲者のアーサー・マンは、20歳のころから、聖ペテロ教会、聖ミカエル教会その他のオルガン奏者であり、ケンブリッジのキングス カレッジ チャペルで、50年以上その職にあった。500年以上という長い伝統を持つケンブリッジ・キングス・カレッジ合唱団は、少年合唱によるソプラノと、成人男声によるアルト、テノール、バスの男声のみのいわゆる聖歌隊スタイルによる合唱ということで知られ、合唱団が今日まで広く知られ、さらに卓越した地位に引き上げられたのは、彼の多くの貢献によるところが大きい。

2.ナルドの壺 
(讃美歌391番、教会福音讃美歌447)
作詩・作曲:Edwin Pond Parker

1.ナルドの壺 ならねど、
ささげまつる、わが愛、
みわざのため 主よ、潔めて
うけませ。

2.よわき民に ちからを、
おぐらき世に ひかりを
あたえて主の たかき御旨
なさばや。

3.怖ずるものに 平和を、
なげくものに のぞみを
わかちて主の ふかき恵み
あらわさん。

4.この世のわざ おわりて、
あまつ国に かえらば、
主よ、みまえに 仕えまつらん
ときわに。

ナルドの壺に関することは、マルコやヨハネの福音書に記されている。 ナルドとは、植物名。甘松香(カンショウコウ)と言われる。オミナエシの仲間で、香りは強くネパールやブータンなどヒマラヤ山系の寒冷な高山の草原に分布していて、それをインドの平地に運ばれるためその時点ですでに高価となる。それゆえに、このナルドは、遠くインドから輸入したもので、非常に高価と言える。
そこにいた人々は、「この香油は三百デナリオン以上に売って、貧しい人々に施すことができたのに。」そして、彼女を厳しくとがめた。(マルコ14:5)
300デナリといえば、労賃が1日1デナリと主イエスのたとえにあるから、およそ300万円ほどにもなろうかという高価なものである。そのような値高きものを、一部でなく、壺を壊して全部をイエスの頭に注いだという。 この記述の直前には、祭司長や律法学者かたちがイエスを捕らえて殺そうと考えていたと記されている。そしてこの極めて高価な香油の入った壺を壊して一挙にイエスに注いだのは、ハンセン病のため当時は見捨てられ、深い闇に置かれた人といえようが、そのような人の家をイエスが訪問していたときだった。このことは、深き闇のただなかであっても、主への愛は生き続けることを指し示している。そして、主への愛を注ぐところには、おのずから主の愛が注がれる。それは、主イエスが「この女のしたことは、世界で記念として語り伝えられる」と預言したが、実際二千年にわたってこのことが世界に伝えられてきた。

3.主にまかせよ 
(讃美歌291、新聖歌298)
作詞:Friedrich Räder
作曲:Henri Abraham César Malan

1.主にまかせよ、汝が身を、
主はよろこび たすけまさん。
しのびて 春を待て、
雪はとけて 花は咲かん。
あらしにも やみにも
ただまかせよ、汝が身を。

2.主にまかせよ、汝が身を、
主はよろこび たすけまさん。
なやみは つよくとも
みめぐみには 勝つを得じ。
まことなる 主の手に
ただまかせよ、汝が身を。

これは、主にすべてを委ねよ、そうすれば真実な主は、必ず助けてくださる。どんな苦難、闇のなかでも!という、困難に出会うこの世において、だれもが願う、確実な助け主たるキリストへの信頼の呼びかけである。

4.はわがやぐら 
(讃美歌267、新聖歌280)
作詞・作曲:Martin Luther

1.神はわがやぐら、わがつよき盾、
苦しめるときの 近きたすけぞ。
おのが力 おのが知恵を 
たのみとせる
陰府の長も などおそるべき。

2.いかに強くとも いかでか頼まん、
やがては朽つべき 人のちからを。
われと共に 戦いたもう 
イエス君こそ
万軍の主なる あまつ大神。

3.あくま世にみちて よしおどすとも、
かみの真理こそ わがうちにあれ。
陰府の長よ ほえ猛りて 
迫り来とも、
主のさばきは 汝がうえにあり。

4.暗きのちからの よし防ぐとも、
主のみことばこそ 進みにすすめ。
わが命も わがたからも 
とらばとりね、
神のくには なお我にあり。

この讃美歌は、マルチン・ルターの作詞、作曲の讃美歌であり、プロテスタントの代表的な讃美歌とされてきた。 最初に「神はわがやぐら」とあるが、やぐら と訳された原語は、Burg であり、Berg(山)と語源は同じで、(山の上の)城、砦を意味する。 ルターがこの詩で第一に述べているのは、武器、武力、兵力が我々を守るものでなく、神こそが、私たちの武器であり、守ってくださる砦であり、盾、防壁なのだと。
この讃美歌は広くプロテスタントの讃美歌として歌われてきたが、それだけでなく、バッハのカンタータ『われらが神は堅き砦』(Ein feste Burg ist unser Gott)BWV80にも取り入れられたし、メンデルスゾーンが、宗教改革300年祭で演奏するために、21歳のときに作曲された交響曲第5番では、「宗教改革」というタイトルで、その第4楽章にルターのこの曲を用いている。
この有名な讃美歌は、宗教改革における戦いの歌であり、信仰によって救われるという聖書の精神に基づくプロテスタントの霊的前進の賛美だとされてきたし、「讃美歌」もそのように訳されている。また、バッハやメンデルスゾーンなどの曲も、そのような意味をたたえている。
他方、この讃美歌は、1527年頃に作られたが、その当時は、ルターが 精神的にも弱っていて、「何日も仕事も執筆も手につかない」と友人に書き送っていたとか、部屋の隅にじっとうずくまってそばで家族が行き来しても気付かないでいるということさえあったという。そのような、自分の弱さを思い知らされている時であった。戦うという気力も失われたほどであったからこそ、神ご自身が我々のために戦ってくださるのだという確信を強められ、慰められ、励まされたのである。 それゆえに、この讃美歌が初めて印刷されたとき、その表題が「慰めの歌」となっていたという。現代では、これは「霊的な戦いの歌」と受けとられているが、本来のルターの気持ちは、戦う気力もなくして、ただ主にすがり、戦ってくださるのは神だとみずからを慰め、励ましていたのがうかがえる。そうした弱さの中から生み出されたのが、勇壮なこの讃美歌で、これは宗教改革を実際に押し進めていく力強い働きをした。パウロが言ったように、この場合も、「力は弱さの中でこそ十分に発揮されるのだ」(Ⅱコリント12:9)という主のことばの真理を思い起させる。

5.まぼろしの影を追いて 
(讃美歌510)
作詞:Frank A. Breck 
作曲:H.L.Gilmour

1.まぼろしの影を追いて
うき世にさまよい、
うつろう花にさそわれゆく
汝が身のはかなさ。
(おりかえし)
春は軒の雨、秋は庭の露、
母はなみだ乾くまなく、
祈ると知らずや。

2.おさなくて罪を知らず、
むねにまくらして、
むずかりては手にゆられし
むかしわすれしか。

3.汝が母のたのむかみの
みもとにはこずや、
小鳥の巣にかえるごとく、
こころやすらかに。

4.汝がためにいのる母の
いつまで世にあらん、
とわに悔ゆる日のこぬまに、
とく神にかえれ。

この讃美歌は、母が自分の子供が、この世の移ろうものばかりに誘われさまよっている状況にあるのを、深く悲しみ、春の雨、秋の庭の草に生じる露のように、涙を絶えず流すほどに、子供が神に立ち帰るのを待ち続ける状況を示している。
この詩を表面的に見るなら、こんな母親はいないだろうとか、自分とは関係がないように思う人も多いのではないだろうか。しかし、この詩の本来の意味は、聖書における放蕩息子が、そこから悔い改め、方向転換をして父親(神)に立ち帰ることを待ち続けるその心である。(ルカ15章参照)
主イエスも、現実のイスラエルが、本当の神に立ち帰ることなく、神が送った神の子であるイエスを受けいれずに逆に殺そうとまでしていることを深く悲しんだことを思い起こさせる。
…ああ、エルサレム、エルサレム、預言者たちを殺し、おまえにつかわされた人たちを石で打ち殺す者よ。ちょうど、めんどりが翼の下にそのひなを集めるように、わたしはおまえの子らを幾たび集めようとしたことであろう。それなのに、おまえたちは応じようとしなかった。(マタイ23:37)
そしてこの人間の深い罪ゆえに、神の国たるユダヤの国が滅びていくのを、涙を繰り返し流して悲しみつつ、神のことばを語り続けた旧約聖書の預言者エレミヤを思い起こす。背き続けて愛と真実な神に立ち帰ろうとしない人々を見下したり、滅びるままにしたり、それらの人々を冷たい目で見つめるのとは全くことなっていた。
…あなたたちが聞かなければ、わたしの魂は隠れた所でその傲慢に泣く。涙が溢れ、わたしの目は涙を流す。主の群れが捕らえられて行くからだ。(エレミヤ書13:17)
このように、この世のさまざまのものに誘惑され、それらに引き回され、迷える生活をしている人間への深い神の愛が母親にたくして歌い込まれているのがこの讃美歌である。

6.主よ、みもとに 
(讃美歌320、新聖歌 510)
作詩:Sarah Flower Adams 
作曲:Lowell Mason

1.主よ、みもとに 近づかん、
のぼるみちは 十字架に
ありともなど 悲しむべき、
主よ、みもとに 近づかん。

2.さすらうまに 日は暮れ、
石のうえの かりねの
夢にもなお 天を望み、
主よ、みもとに 近づかん。

3.主のつかいは み空に
かよう梯の うえより
招きぬれば いざ登りて、
主よ、みもとに 近づかん。

4.目覚めてのち まくらの
石を立てて めぐみを、
いよよせつに 称えつつぞ、
主よ、みもとに 近づかん。

5.うつし世をば はなれて、
天がける日 きたらば、
いよよちかく みもとにゆき、
主のみかおを あおぎみん。

作詞者の サラ・アダムスは、はじめは詩人として活動して、その後、夫に勧められて演劇に入り、シェークスピアのいくつかの劇でマクベス夫人やポーシャなどを演じたが、病気となり、詩作、文学のほうに戻った。そして詩作(讃美歌)をも作ったが、その中でとくに有名となったのがこの 「主よ、みもとに」であった。サラが病身にならなかったら、演劇を続けていたわけで、神はサラを病に苦しむ身としたうえで、彼女を世界に響く重要な讃美歌作者として用いられたのがわかる。
作曲者のロウエル・メイソン は、アメリカの音楽教育の指導者であり、米国の賛美歌史上最も重要な人物であると言われている。日本の讃美歌、音楽教育にも大きな影響を与えた。彼自身も1600曲を超える讃美歌を作曲した。日本の「讃美歌」(1954年版)では、讃美歌作曲者としては特に多い24曲が彼の作曲となっている。現在では、その後多くの作品が作られて世に現れたから少なくなっているが、それでも讃美歌21や新聖歌、教会福音讃美歌などにも、59曲が採用されている。日本で最初に紹介された讃美歌のなかに含まれていたのが、「主われを愛す」(讃美歌461)であるが、これはこのメイソンの弟子のブラッドベリー(William Bradbury)が作曲した讃美歌であった。また、クリスマスの曲として広く知られている「もろびとこぞりて」は、ヘンデルのメサイアをメイソンが編曲したものとされている。
この讃美歌のもととなっているのは、創世記28章である。ヤコブは、兄エサウが自分を殺そうとしているので、彼らが住んでいたベエルシバから800キロほども離れた遠いハランに住む叔父のところまで逃げて行き、そこで結婚するようにと言われて、単独で旅立ったとき、夢を見た。その内容は、天使が上り下りする階段が見えた…それを記念してベテル(神の家)と名付けた。この讃美歌は、私たちの人生の御国を目指しての歩みを象徴した讃美歌なのである。そしてヤコブが記念の石を立てたように、私たちもまた、そうした神からのよきもの―罪の赦しや導き、その真実、力等々-を受けるたびに、それを深く心に記念しつつ歩んでいく、こうした意味をたたえた讃美歌である。それゆえに、この歌は、讃美歌21では、「神の招きと応答」、また、教会福音讃美歌では、「成長と向上」という分類におさめられている。これは内容からみてもそのような分類におさめるのが適当と思われる。神の招きと応答、また成長と向上ということは私たちの日毎の課題である。だからこそ、日常的にもちいられる賛美であるのに、この讃美歌を葬儀とか召された人の記念会にだけしか使わないというのは、とても残念なことであり、本来はふだんの礼拝や家庭集会でも積極的に用いるべきものだと言えよう。

7.キリストにはかえられません
(讃美歌第二編195、新聖歌428)
作詞:Rhea F. Miller
作曲:George Beverly Shea

1.キリストにはかえられません、
世の宝もまた富も、
このおかたがわたしに
代わって死んだゆえです。
(おりかえし)
世の楽しみよ、去れ、
世のほまれよ、行け。
キリストにはかえられません、
世のなにものも。

2.キリストにはかえられません、
有名なひとになることも、
ひとのほめることばも、
このこころをひきません。

3.キリストにはかえられません、
いかにうつくしいものも
このおかたでこころの
満たされてあるいまは。

この讃美歌は、多くの人の信仰の心を適切にあらわす讃美歌となってきた。活けるキリストこそは、次の聖句にもあるように、無限の愛に満ちた存在であり、この世のいかなるものもはるかに及ばない豊かな恵みを与える存在なので、実際にそのような愛を注がれたキリスト者たちはこの賛美を心からの信仰の実感として歌うようになった。
…あなたがたがすべての聖徒(キリスト者)たちと共に、キリストの愛の広さ、長さ、高さ、深さがどれほどであるかを理解し、人の知識をはるかに超えるこの愛を知るようになり、そしてついには、神の満ちあふれる豊かさのすべてにあずかり、それによって満たされるように。(エフェソ 3:18-19)

8.世の終りのラッパ 
(新聖歌 467、聖歌総合版683)
作詞・作曲:James M. Black

1.世の終りのラッパ 鳴り渡る時
世は常世の朝となり
救われし者は 四方の隅より
全て主のもとに呼ばれん
(折り返し)
その時わが名も その時わが名も
その時わが名も 
呼ばれなば必ずあらん

2.その時 眠れる聖徒 よみがえり
栄えのからだに変わり
われらも共に 携え挙げられ
空にて主に会いまつらん

3.世の業を終えて 天つ憩いに
招かるる日近ければ
なおも主の愛を 世人に語り
御栄えのために尽くさん


 
この賛美は、私たちの現在の生活がいかに闇が深く、世界に混乱が満ちていても、最終的には、全能の神の御手によってその闇の根源たる悪の力が滅ぼされ、私たちも復活し、新しい霊的天地へと導かれ、永遠の命を与えられるという大いなる希望が歌われている。その希望にあふれた心が、軽快なリズムと明るいメロディーで歌われ、暗い世にあってもキリスト者の前途の明るい霊的な世界へと導く雰囲気がある。
…最後のラッパが鳴るとともに、一瞬のうちに、死者は復活して朽ちない者とされ、私たちは変えられる。(Ⅰコリント15:52)
神の全能の力は、死者をも、一瞬に
して復活させることができる。宇宙さえも新しい天と地に変えられると記されている。しかし、他方では、こうした復活は、世の終わりという、いつのことかわからないときに初めて生じるのではなく、ただキリストを信じるときに、その人はすでに霊的には死せる状態(罪にまみれた状態)から、永遠の命を与えられる、と次のような個所で記されている。
「私は復活であり、命である。私を
信じるものは死んでも生きる。生きていて私を信じるものはだれも、決して死ぬことはない」(ヨハネ11:25-26)
「私は真実を言う。私の言葉を聞い
て、私をお遣わしになった方を信じる者は、永遠の命を得、また、裁かれることなく、死から命へと移っている。(ヨハネ5:24)
使徒パウロは実際に、キリスト者を迫害し、殺すことさえもしたが、そのような霊的な闇にあったパウロも復活したイエスからの光と呼びかけを受けて瞬時に新しいパウロとされた。

9.十字架のもとぞ
(讃美歌262、新聖歌230)
作詩:Elizabeth C. Clephane 
作曲:Frederick C. Maker

1.十字架のもとぞ いとやすけき、
神の義と愛の あえるところ、
あらしふく時の いわおのかげ、
荒野のなかなる わが隠れ家。

2.十字架のうえに われはあおぐ、
わがため悩める 神の御子を。
妙にもとうとき 神の愛よ、
底いも知られぬ ひとの罪よ。

3.十字架のかげに われは立ちて、
み顔のひかりを たえず求めん。
この世のものみな 消ゆるときも
くすしく輝く そのひかりを。

作詞者のエリザベス クレーフェンは、裕福な家庭であったが、本人は病弱者であった。彼女は、病人の福祉のために、姉とともに財産を用いて貧しい人を助けた。この讃美歌は、彼女の死後、見つけられたもので、生前にはまったくだれにも知られていなかったという。こうした背景を知ってこの讃美歌を歌うと、より一層強く作者の境遇が浮かんできて、より親しみを感じつつ賛美することができる。
この詩は、罪を罰する神の正義と、計り知れない人間の罪をただ十字架のあがないを信じるだけで赦される神の愛を、十字架が同時に表していることを印象的なことばで歌いあげている。世界がいかなる状況であれ、十字架を仰いで、主の愛により、みずからの深き罪が赦されたとの確信が与えられた者は、キリスト者とされたのであり、そこに深い平安が与えられ、それによって、この世の嵐のような出来事も、主の十字架が隠れ家となり、平安となることが表されている。

10.鳥の歌 
(新聖歌94)
作詞:奥山正夫 曲:Spanish Carol

1.夜が明けて 小鳥たちは歌い始める
良い知らせを
「ベツレヘムに かわいい幼な子が 生れ給うた この方こそ 
神の独り子」と

2.小鳥の歌 村に町に告げ知らせる
良い知らせを
「この世の罪 その身に負うために 生まれ給うた この方こそ 
世の救い主」と

これはスペインのカタロニア地方で古くから歌い継がれてきたクリスマス・キャロルであり、キリストの誕生を鳥たちが知らせつつ歌うという内容である。
20世紀最大のチェロ奏者と言われたカザルスが94歳を迎えた国連総会での1971年の演奏会にて、大勢の参加者に向かってつぎのように語った。
「カタロニアの民謡から『鳥の歌』という曲を演奏しようと思います。鳥たちはこう歌います。『Peace, Peace, Peace(平和、平和、平和)』と。そのメロディは、バッハ、ベートーヴェン、そして全ての偉人たちが賞賛し、愛したもの。そしてわたしの民族、カタルーニャの魂なのです。」
カザルスは非常に平和を待ち望んでいた。その彼の魂には、伝統的な美しいメロディーである「鳥の歌」は、キリストの誕生において、鳥たちが 「平和、平和」と歌っていると響いてきたのであろう。キリストこそは「主の平和」をもたらすお方だからである。

11.永遠の神の都「The Holy City」
(聖楽独唱名曲集第1巻)
作詞:F.E.Weatherly 訳:中田羽後 
作曲:Stephen Adams.

夢路にありて 我は見たり
昔の街なる エルサレムを
子供らの声 地を揺るがし
み使いたちも共にぞ歌う
み使いたちも共にぞ歌う
エルサレム エルサレム
いざ迎えよ
王なる御子イエス
ホザンナ! ホザンナ!と

夢路の景色は いつか去りて
ホザンナの声 ちまたになく
日はかげり始め 雲湧き出で
カルバリの丘には 十字架の立つ
カルバリの丘には 十字架の立つ
エルサレム エルサレム
聞け み使い なおも歌うを
ホザンナ! ホザンナ!と

いつか目のあたり真新しき
とこしえの街 来たるを見ぬ
み光の中に 門は開け
来たらば誰も入り得べし
月日の光は そこにあらず
御神の光の輝くのみ
御神の光の輝くのみ
エルサレム エルサレム
夜明けは来ぬ
神の都は ついにあもりぬ
ホザンナ 永遠の神の都よ

この讃美歌では、主イエスに関わることが、夢のなかでの啓示として歌われている。イエスがエルサレムに入って行った時に人々が大きな喜びの声を上げて迎え、全面的にイエスに従い、仕えていくことを示し、イエスを歓迎した。ホサナ、ホサナと叫んだときのことであった。しかし、それは間もなく悪の力が覆い、夕闇に沈んでいく。 この世の闇の象徴として十字架が見えた。しかし天においては、御使いたちは、まもなく復活という大いなる福音が続くのを預言するように、ホサナという主を賛美する歌が響き続けている。そして、終りにはっきりと見えたのは、 地上のエルサレムでなく、いかなる戦乱も起こらない神の都としてのエルサレムであった。
これは聖書の最後の書物である黙示録の終りの部分に記されている。
「私はまた新しい天と新しい地を見た。…私は、新しいエルサレムが神のもとを離れ、天から下ってくるのを見た。(黙示録21章より)
この賛美の歌で最後に出てくる「エルサレム、エルサレム」という喜びの叫びは、この黙示録に出てくる新しい天と地、新しい神の都、言い換えると神の国そのものを象徴して歌っている。

12.明けない夜はない 
作詞・作曲:ノア・ミュージック・ミニストリー

明けない夜はない 
どんなに深い闇夜も
明けない夜はない 必ず朝は来る
はるか向こう地平線に朝日が昇る
けれどもその前に 
闇はいっそう深まり
明けない夜もある
そう思えてしまうけど
東の空 朝焼け見て 心もとかされる

この世界を治める主が 
あなたの手を堅く握り
恐れるな 私があなたを助け出すと
言っているのだから

あなたの人生の どんなに深い闇にも
必ず朝は来る 明けない夜はない
イエス様から与えられた
光に照らされて

あなたの人生の どんなに深い闇にも
必ず朝は来る 明けない夜はない
主の言葉を信じきって 
喜び待ち望もう
主の言葉を信じきって 
喜び待ち望もう
明けない夜はない 必ず朝は来る

いかに信仰深き人であっても、また人生経験を重ねた人であっても、旧約聖書のヨブ記にあるような予想しがたい恐ろしい闇が襲ってくるかも知れないのが人生である。私たちに真に必要なことは、ここで言われているような深い闇が襲ってきても、必ずや夜は明けるのだという堅固な希望をもち続けることである。聖書は、そのようにどんなに闇が深くても、そこから救われる道があるのだということを宣言している書物でもある。

13.あなたの平和の
(教会福音讃美歌485)
作詞:Francesco d'Assisi
作曲:Sebastian Temple

(冒頭、 くりかえし)
あなたの平和の器にしてください
主よ 私をあなたの 平和の器に

1.憎しみあるところに 
あなたの愛があるように
悲しみあるところに 
よろこびがあるように

2.絶望あるところに 
希望の道があるように
暗闇あるところに 
光が満ちるように

3.慰められるよりも 
慰めることをもとめよう
愛されることよりも 
愛することをもとめよう
(おわりに)
赦すことにより 私たちは赦され
神の愛を伝える 平和の器に

この平和の祈りは、アッシジのフランシスコの祈りとして広く知られている。曲もいろいろなものがつけられており、単なる歌に留まらず、祈りそのものであると言えよう。
この賛美にある内容を全て一言で含んでいる祈りがある。それが主の祈りである。
主イエスがこのように祈りなさいと言われた。「御国がきますように」との祈りがそれである。御国とは神様の愛と真実、そしてまた正義のご支配であり、神の愛と真実そのものでもある。憎しみのあるところに、神様の愛が来ますようにとの祈りは、そのまま御国が来ますようにとなる。また悲しみあるところに喜びがあるようにとの祈りも、神様の愛が人々の心に入って来れば、そこにも聖霊による喜びがある。
このフランシスコの平和の祈りは、主の祈りの内容を包含しており、私たちも単に機械的に唱えがちな主の祈りを改めて深く見つめ、心に留めて祈っていきたい。

14.シャロンの花  
(讃美歌第二編192、新聖歌286)   
作詞:Ida A. Guirey
作曲:Charles H. Gabriel 
※リコーダー演奏のみ

1.シャロンの花 イェス君よ、
わがうちにひらきたまえ。
よきかおり うるわしさを
われに分かちあたえつつ。
(おりかえし)
シャロンの花 イェスよ、
わがこころに咲きたまえ。

2.シャロンの花 イェス君よ、
汝がかおり放ちたまえ。
わがことばおこないみな
汝のごとくになるまで。

3.シャロンの花 イェス君よ、
 病むこの身いやしたまえ。
 罪を消すめぐみのつゆ
 われをきよめうるおして。

4.シャロンの花 イェス君よ、
 地のうえをおおいたまえ。
 地のひとのみなひれ伏し、
汝を「主よ」と呼ぶまでに。

地中海沿いのシャロン地方に美しい花が咲いているように、私たちそれぞれの心の中にもそのような清い美しさが溢れるように、またそれらの花のよき香り―キリストの香り―が周囲に流れていくようにとの祈りをこめた賛美となっている。

15.いつくしみ深き 
(讃美歌312、新聖歌209)
作詞:Joseph Scriven 
作曲:Charles C. Converse   
※リコーダー演奏のみ

1.いつくしみ深き 友なるイエスは、
罪とが憂いを とり去りたもう。
こころの嘆きを 包まず述べて
などかは下さぬ、負える重荷を。

2.いつくしみ深き 友なるイエスは、
われらの弱きを 知りて憐む。
悩みかなしみに 沈めるときも、
祈りにこたえて 慰めたまわん。

3.いつくしみ深き 友なるイェスは、
かわらぬ愛もて 導きたもう。
世の友われらを 棄て去るときも、
祈りにこたえて 労り給わん。

この最も親しまれてきた讃美歌の各節の最初のことばは、「いつくしみ深き 友なるイエスは」となっているが、なぜ慈しみ深いと言えるのか。それは罪を取り除き、赦しを与えるからである。十字架はその罪の赦しの象徴であり、福音の根本である。それと深く関わるのが、罪を犯してしまう我々の弱さである。悩み悲しみに沈むときでも新たな力を与えて立ち上がらせてくださる。祈りに答えてくださる主イエス、そして生きた導きを、この世を生きていく私たちに与えてくださること―それはすべてのキリスト者の日々の願いであり、また感謝である。

16.エジプトよ、イスラエルの
(行け、モーセ)Go Down ,Moses
(讃美歌第二編174) 黒人霊歌
編曲:Calvin Taylor
※ピアノ演奏のみ

1.エジプトよ、イスラエルの民を放て、
しいたげをうける 民を放て。
(おりかえし)
ゆけ、モーセ、パロにかたれ、
「主のなやめる民を放て」。

2.かたくななパロよ、民を放て、
モーセはさけんだ、 民を放て。

3.どれいのかせから 民を放て、
み声にしたがい 民を放て。

この讃美歌は、黒人霊歌として広く知られたものの一つである。独特の哀愁を帯びたメロディーであるが、黒人の長い間の苦しみや悲しみがここから流れてくる。それとともに、そうした困難にあっても主にあって立ち上がり、前進しようという強い心が感じ取られる讃美歌となっている。現代の私たちでも、それぞれの罪、人間関係、また病気や社会状況、戦争、差別、貧困、飢え…等々、さまざまの理由によって圧迫され、縛られて苦しむ人達はどこの国にも無数に存在する。そうしたところに、真の魂の解放者よ来て下さい!という切実な願いを重ねて歌ったり、演奏することができる。

17.深い川を越えて Deep River 
(讃美歌第二編175) 黒人霊歌
編曲:Calvin Taylor
※ピアノ演奏のみ

深い川を越えて さあ、行こうよ、
なつかしいこころのふるさとさして。
みめぐみの主の救いと平和を
友よ、さあ、うけようよ。
おお、深い川を越えて 
さあ、行こうよ、
なつかしいこころのふるさとさして。

黒人霊歌として有名。人間であるのに、奴隷として動物的な扱いを受けた黒人たち、彼らの魂の深い悲しみと、彼方の地にある解放の地への憧憬が込められた曲であり、私たちはこの曲を聞いて、そうした黒人たちの心を流れてきた悲哀とそれをも克服していった彼らの信仰の深い意味に立ち返ることができる。その信仰こそが、あらゆる困難を超えた揺るがぬ希望を与えたのであった。こうした黒人の信仰の深いあり方は、ストー夫人のアンクル・トムズ・キャビンに最もあざやかに表現されている。
Deep river, my home is over Jordan,
Deep river, Lord,
I want to cross over into campground.
 深い河よ わが故郷は
ヨルダン川の向こうにある
深い河よ 主よ
私はあの河を渡り 
集いの地へ行きたい

18.悲しみよ
作詩:水野源三 作曲:阪井和夫

悲しみよ悲しみよ 本当にありがとう
お前が来なかったら
つよくなかったなら
私は今どうなっていたか
悲しみよ悲しみよ お前が私を
この世にはない大きな喜びが
かわらない平安がある
主イエス様のみもとに
つれて来てくれたのだ

水野源三は長野県生まれ。(1937~1984年)9歳の時、赤痢、脳性麻痺となり、目と耳の機能は保たれたが全身不随となり、話すことも書くことも出来なくなった。そのため母親が何とか彼と話しができるようにと、五十音順の表を使って指で指し示し、目の動きで意志を表せることがわかり、この方法で、意志表示ができるようになった。後に12歳の時、その町の教会の牧師が訪れ、聖書にも出会い、福音を知ってキリスト者となる。18歳から信仰に基づく詩をつくり始め、多くの作品を生み出すに至った。詩集が多く出されて、その詩集に曲が付けられて讃美歌として歌われているものも多い。
自分が身動きできず、ことばも出ない、学校も行けない、友だちもいない、だれにも言えない…。こうした悲しみがなかったら、主イエスを知らなかった。魂に食い込む悲しみの深い谷に落とされたことが、キリストに出会う道だった。作者の水野源三はそのことを実感した。それが詩というかたちであふれ出たのがこの詩である。深い悲しみ、そこからキリストによって救いだされたときの大いなる幸い、それをこの賛美は歌い上げている。

19.主の平和 La paz del Señor 
作詞・作曲:Anders Ruuth
(Thuma Minaつかわしてください-世界のさんび27)

1.主の平和 主の平和
 復活の主の平和
 あなたにも
 わたしにも
 すべての人に
 
2.主の平和 主の平和
 復活の主の平和
 今ここで
 受け入れる
 備えをしよう
 
3.主の平和 主の平和
 復活の主の平和
 与えあい
 わかちあおう
 すべての人と

現代の世界において、世界の国々の人達が求めているのは、平和である。しかし、それが単に戦争がないという状態ではとても不十分である。他国との戦争がなくとも、国内でも憎しみやさまざまの差別、不正、欺き、金銭欲と結びつく権力欲、その他いろいろな方面での欲望、などはいくらでもあり、また病気や人間関係、抑圧等々で生きていく力もなくなる人達も非常に多い。戦争をしていなくとも、日本でも毎年、自ら命を断つ人達は2万人を超えていて、未遂や不審死を含めると遥かに多いと言われている。こうした現実をみても、私たちが本当に必要としているのは、たんに戦争がないだけでなく、心の最も深いところでの平安、平和だとわかる。
この世の平和とは、妥協や欺き、かけひき、また兵器や兵隊などの軍事力の増強で相手を威圧することでかろうじてなされている影のようなみせかけの平和である。イエスは、そうした人間の根本問題をするどく見抜き、「私が与えるのは、この世が与える平和ではない」と言われた。イエスが与えようと言われたのは、主の平和である。主イエスの平和、それは、愛と真実、清い本質をもち、しかも永遠である主によって満たされることである。そのような主の平和が多くの人に与えられていくことこそが、だれの命をも奪うことのない本当の平和を広げていく基となる。
 わが感謝の贈物(こころ)

    
SPC-0411   無料
2022年4月11日発行   発行元:マインズアイ 

「CD・本」のページ下にある注文ホームからご希望枚数をお知らせください。送料無料にてお送りします。

収録曲目
1.主イエスに従う我が身の幸よ 
2.Here We Stand  【新生讃美歌637番】 
3.感謝します  【リビングプレイズ131番】 
4.けがれとあらそいは  【聖歌総合版667番】 
5.つきぬ喜びを注がれる主よ  【教会福音讃美歌11番】 
6.明日を守られるイエス様 
7.ここに愛が 
8.神様の真実は変わらない 
9.美しい秋 
10.キリストの愛に触れたその時に 
11.イェスさまが教会を  【讃美歌21 544番】 
12.神の国と神の義  【リビングプレイズ85番】 
13.安かれ わが心よ「新聖歌303番」 
14.この地を癒したまへ  【リビングプレイズ238番】 
15.わが感謝の贈物(こころ)  【リビングプレイズ38番】 


 神の御業が現れるために

賛美伝道開始30周年を迎えることができる恵みを、心から主イエス・キリストに感謝し、この記念アルバムをお捧げいたします。主の栄光と御業を現すものとして用いてください。このアルバムを手にしてくださる方々の上に、主の豊かな恵みと祝福が注がれますようお祈りいたします。
これまで、主から受けた「音楽」と「視覚障害」という特別の贈物を活かして、全国各地の教会でチャペルコンサートをさせて頂いて参りました。これもひとえに、受洗したばかりの若輩者を超教派の教会に快く送り出して下さった所属教会や、お招き下さった諸教会の御配慮と御支援によるものと深く感謝しております。これまでの、主の英知により導かれた歩みを振り返り、感動を持って主に向かって新しい歌を歌い、喜びの叫びを上げずにはいられません。

 私は徳島県阿南市で生を受けたとき、未熟児網膜症を患って、物の輪郭が認識できる程度の視力しかありませんでした。5歳の時、地元の医者の不手際によって網膜剥離を引き起こし、更に視力が悪化したため、高度な医療技術を求めて全国各地の眼科を受診しましたが、既に手遅れで、現在の医学では手の施しようがないと宣告されました。医学の力で無理なら、神仏に頼るしかないと、母は藁をも縋る思いで幼い私を連れて祈祷師を訪ね回りましたが、どこへ行っても多額のお金を取られるだけで視力が回復することもなく、失意のどん底に突き落とされることとなりました。
このように、願う道が閉ざされ、目の前が真っ暗になったとき、人はひたすらその苦しみから逃れようと必死にもがき、思考回路は停止状態となるものです。正にその状態にあった母は、言葉巧みに接近してきた怪しい宗教に入会してしまい、それが元で我が家は破局の道を辿り、私が9歳の時に母は家を追い出されました。すぐに継母が家に入ってきたものの、我が子ではない私に対して愛情もなく、罰則としてよく食事を抜かれたものです。結局、私は厄介払いのように、小学1年生になる前から盲学校の寮に入れられ、狭い部屋に詰め込まれ、規則に縛られた厳しい生活を長期間余儀なくされました。

どうしてこんなにつらい思いばかりしなければならないのか?この苦しみをどこにぶつけたらいいのか?と悩み、悶々とした日々を過ごしていた私を慰めてくれたもの、満たしてくれたもの、それが音楽でした。音楽は崩れ落ちそうになる自分を支え、優しく語りかけてくれる唯一のものだったのです。歌を歌い、楽器で音を出しているときだけ、すべてを忘れることができました。
中学生になった頃、漠然と将来は音楽の道に進みたいという希望を持ってはいましたが、親や教師に相談しても全く相手にされず、全盲者はあん摩マッサージのコースに進むしかなく、それが本人にとっても一番幸せに繋がることなんだと説得されるだけでした。思い通りにならず、苛立ちが募り、半ば投げやりな思いを引きずったまま保健理療科に進んだ高校1年生の時、他校から転任してきて担任となった吉村先生は、非常に熱心なクリスチャンでした。多様な物の見方を教えて下さり、学校と寮を行き来するだけの、狭い閉鎖的な生活をしている者にとっては、ある意味衝撃的な出会いであり、自分の世界の狭さを思い知らされました。また、吉村先生は、私の音楽の素養をいち早く見抜き、自身が集う聖書キリスト集会のクリスマス会で、独唱する機会を与えて下さったのです。そこで初めて、人前で弾き歌いをする事となり、「まぶねのかたえに」(讃美歌107番)を独唱させていただきました。その曲を歌っていると、突然、私自身の心が何かに満たされていき、宗教的充実感と共に、急速に内側から変化していくのを実感したのです。そして、吉村先生の、
「目が見えないからといって夢を諦めてはいけない、できないと決め付けては
いけない、それでは必ず後悔する。誰がなんといっても進むべきだ。
神を褒め称えるために音楽を用いるなら、それが君にとっても最高の恵みと
喜びにつながるのであり、祝福されるのは君自身なんだよ。
神に不可能はない・・・」
という愛と励ましに満ちた言葉に勇気づけられ、険しい音楽の道に進む決心へと導かれていきました。それまでの私は、内向的で自分に自信がなく、何の役にも立たない、価値のない存在だと思い込んでいたので、初めて他人に認められたことによって、自己肯定感が芽生え、自分の得意なものを伸ばすことは良いことなんだという自信につながっていったのです。

音楽は複雑で捉えようのない人の心と魂に直接訴えかけ、それを揺り動かし、人生観さえ一変させてしまう力と可能性を秘めていると言っても過言ではありません。まさに音楽は神様の最高傑作であり、人の心に直接働きかけることができるのです。私はそんなすばらしい音楽に日々接することができる恵みを神様に感謝しています。音楽の分野でも、障害や苦しみを抱えているほうが、むしろ深い音色やねばりのある響きを出せる場合があります。ツルツルの氷上は歩けなくても、そこに引っかかるものがあれば歩ける、それと同じことです。その引っかかるものが人の成長のためにも必要なのだと思います。人間を成長させるために神様が人生の所々にその引っかかるものを置かれるのだと思います。神様は、人に対して意図的に災いをもたらすようなお方ではありません。神様はいつも人に善いものを与えようとしており、あらゆる災いは、人が神様に背を向けて歩むことから来るのです。
私たちの日常は人間の目から見れば、納得しがたいこともたくさんありますが、神様はすべてをご存知であり、身の上に何が起ころうとも必ず乗り越えさせて下さるのです。人の思いを遥かに超えた意志の働きに委ねることの大切さを痛感させられます。今私が全盲であることも神様の御心によるものであり、必ずその苦難の意味を示されるときが来ると信じております。神様の側の理由で、見えないままの私を必要とされ、御用のために用いようとしておられるのなら、それを喜んでお受けしなければなりません。真に大切なものは目には見えず、神様の御業はその見えない部分でこそ働かれるのです。周りの人や流行に流されるのではなく、常に変わらない生けるキリストを信じ、キリストに従って行こうとするだけで、いのちの光が与えられるのです。
傷ついた心、障害や病気の苦しみに疲れ果てた魂、人から中傷され疲弊しそうになっている心、それらすべての心に、他のどんな方法によっても与えられない、いのちの光を与え、暗い心を生まれ変わらせるのは、唯一キリストの光だけなのです。それこそが最大の賜物と言えるのです。今私の目は見えませんが、だからこそ見えてくるもの、私でなければできないことも多くあるのだと思っています。神様はこのありのままの自分を受け入れ、尊いかけがえのない存在として愛していてくださるのです。

これまで30年に渡り、ピアノ伴奏を担当する妻と共に全国各地の教会やミッションスクール等でご奉仕させていただきましたが、これからも音楽を通じて、それを作られた神様の大いなる愛と平和、いのちの光、自由と希望を伝えていきたいと願っています。私たちのために地上に下り、十字架上でいのちを投げ出された主イエス・キリストを賛美するために、私の拙い音楽を用いていただけるならこの上ない喜びです。音楽の持つ力と美しさ、素晴らしさのみに心が奪われることなく、その音楽を作られた神様の愛、福音の素晴らしさを宣べ伝え、主にある喜びと平安を証しして参ります。自分に与えられた使命を果たすために、ひたすら走りぬきたいと願っておりますので、今後ともお祈りとご支援の程よろしくお願いいたします。


歌詞・聖句(聖書)

1. 主イエスに従う我が身の幸よ
常廣 澄子作詞   文 廷翼作曲

1主イエスに従う 我が身の幸よ
 汚れしこの身を 招きたもう
 とこしえに主の御手 我を導く
 苦しみ悲しみ 神は知りぬ
 罪をも赦しし 主の愛は尽きず
 溢るる恵みに 我安し
2主イエスのみ業は 喜びに満つ
 豊かなみ旨に 我従わん
 いのちの御言葉 我が慰めぞ
 十字架を仰ぎて 我進み行かん
 罪をも赦しし 主の愛は尽きず
 溢るる恵みに 我安し  

詩編23:6
「命(いのち)のある限(かぎ)り 恵(めぐ)みと慈(いつく)しみはいつもわたしを追(お)う。主(しゅ)の家(いえ)にわたしは帰(かえ)り 生涯(しょうがい)、そこにとどまるであろう。」
エフェソ1:7-9
「わたしたちはこの御子(みこ)において、その血(ち)によって贖(あがな)われ、罪(つみ)を赦(ゆる)されました。これは、神(かみ)の豊(ゆた)かな恵(めぐ)みによるものです。神(かみ)はこの恵(めぐ)みをわたしたちの上(うえ)にあふれさせ、すべての知恵(ちえ)と理解(りかい)とを与(あた)えて、秘(ひ)められた計画(けいかく)をわたしたちに知(し)らせてくださいました。これは、前(まえ)もってキリストにおいてお決(き)めになった神(かみ)の御心(みこころ)によるものです。」

2.Here We Stand    【新生讃美歌637番】
  吉高 叶作詞・作曲

1主イエスと出会って初めて 自分に気づいた
 まわりの人に流されて 本当の私 忘れてた
 取り戻されたこの私 たとえ小さな自分でも
 今は主と立つ この喜び イエスの前に捧げたい おー
 Here we stand with the Lord 心ひらいて
 Here we stand with the Lord 歩きつづけよう
 主イエスとともに立つ喜び 世界が広がる
2主イエスと歩き始めると 世界に気づいた
 自分のことだけ夢中で 隣人のこと忘れてた
 悩みに満ちたこの世界 たとえ小さな力でも
 今は主と立つ この私を 隣人に捧げたい おー
 Here we stand with the Lord 心ひらいて
 Here we stand with the Lord 歩きつづけよう
 主イエスとともに立つ喜び 世界が広がる

イザヤ40:31
「主(しゅ)に望(のぞ)みをおく人(ひと)は新(あら)たな力(ちから)を得(え) 鷲(わし)のように翼(つばさ)を張(は)って上(のぼ)る。走(はし)っても弱(よわ)ることなく、歩(ある)いても疲(つか)れない。」
Ⅱテモテ2:15
「あなたは、適格者(てきかくしゃ)と認(みと)められて神(かみ)の前(まえ)に立(た)つ者(もの)、恥(は)じるところのない働(はたら)き手(て)、真理(しんり)の言葉(ことば)を正(ただ)しく伝(つた)える者(もの)となるように努(つと)めなさい。」

3.感謝します     【リビングプレイズ131番】
  Dan Burgess作詞・作曲  奥山 正夫訳詞

1感謝します 試みにあわせ 鍛えたもう 主の導きを
 感謝します 苦しみの中に 育てたもう 主のみ心を
 しかし願う道が閉ざされた時は 目の前が暗くなりました
 どんな時でも あなたの約束を忘れない者としてください
2感謝します 悲しみの時に ともに泣きたもう 主の愛を
 感謝します こぼれる涙を 拭いたもう 憐れみを
 しかし願う道が閉ざされた時は 目の前が暗くなりました
 どんな時でも あなたの約束を忘れない者としてください
3感謝します 試みに耐える 力をくださる み恵みを
 感謝します すべての事を 最善と成したもう み心を

詩編92:2-4
「いかに楽(たの)しいことでしょう 主(しゅ)に感謝(かんしゃ)をささげることは いと高(たか)き神(かみ)よ、御名(みな)をほめ歌(うた)い 朝(あさ)ごとに、あなたの慈(いつく)しみを 夜(よ)ごとに、あなたのまことを述(の)べ伝(つた)えることは 十(じゅう)弦(げん)の琴(こと)に合(あ)わせ、竪琴(たてごと)に合(あ)わせ 琴(こと)の調(しら)べに合(あ)わせて。」
コロサイ3:16
「キリストの言葉(ことば)があなたがたの内(うち)に豊(ゆた)かに宿(やど)るようにしなさい。知恵(ちえ)を尽(つ)くして互(たが)いに教(おし)え、諭(さと)し合(あ)い、詩編(しへん)と賛歌(さんか)と霊的(れいてき)な歌(うた)により、感謝(かんしゃ)して心(こころ)から神(かみ)をほめたたえなさい。」

4.けがれとあらそいは    【聖歌総合版667番】
  F.S.Curtis作詞  Qeen Liliuokalani作曲

1汚れと争いは いつの世にかきゆらん
 平和の君イエスの 来たりたもうまで耐えじ
(おりかえし)
 主よとく来りて 世界を治めたまえ
 み民は忍びて 御代を待てり
2激しき戦いは いつの世まで続かん
 作られし者みな み栄えの世を待てるに
3いつまで花嫁は 備えして待つべき
 やがて雲にのれる イエスにまみえて喜ばん

詩編110:1
「わたしの右(みぎ)の座(ざ)に就(つ)くがよい。わたしはあなたの敵(てき)をあなたの足台(あしだい)としよう。」
マルコ13:26-27
「そのとき、人(ひと)の子(こ)が大(おお)いなる力(ちから)と栄光(えいこう)を帯(お)びて雲(くも)に乗(の)って来(く)るのを、人々(ひとびと)は見(み)る。そのとき、人(ひと)の子(こ)は天使(てんし)たちを遣(つか)わし、地(ち)の果(は)てから天(てん)の果(は)てまで、彼(かれ)によって選(えら)ばれた人(ひと)たちを四方(しほう)から呼(よ)び集(あつ)める。」

5.つきぬ喜びを注がれる主よ    【教会福音讃美歌11番】 
  Henry J.van Dyke作詞   L. v. Beethoven作曲

1つきぬ喜びを 注がれる主よ
 栄光の神よ 愛のお方よ
 罪と悲しみの 雲を溶かして
 まことの光で 満たしてください
2世界に満ちたる すべてのものは
 神の輝きを 映して歌う
 花咲く野原も さえずる鳥も
 喜びの歌に われらをまねく
3赦しといのちを 与える神は
 歓び満たして 愛を教える
 信じる者らは 家族とされて
 清い交わりに 引き上げられる
4息あるものみな ここに集まり
 あかつきをさます 歌声あげよ
 神の愛により かたく結ばれ
 われらは進んで 勝利にいたる

詩編108:2-6
「神(かみ)よ、わたしの心(こころ)は確(たし)かです。わたしは賛美(さんび)の歌(うた)をうたいます。「わたしの誉(ほま)れよ 目覚(めざ)めよ、竪琴(たてごと)よ、琴(こと)よ。わたしは曙(あけぼの)を呼(よ)び覚(さ)まそう。」 主(しゅ)よ、諸国(しょこく)の民(たみ)の中(なか)でわたしはあなたに感謝(かんしゃ)し 国々(くにぐに)の中(なか)でほめ歌(うた)をうたいます。あなたの慈(いつく)しみは大(おお)きく、天(てん)に満(み)ち あなたのまことは大(おお)きく、雲(くも)を覆(おお)います。 神(かみ)よ、天(てん)の上(うえ)に高(たか)くいまし 栄光(えいこう)を全地(ぜんち)に輝(かがや)かせてください。」
Ⅰペテロ1:8
「あなたがたは、キリストを見(み)たことがないのに愛(あい)し、今(いま)見(み)なくても信(しん)じており、言葉(ことば)では言(い)い尽(つ)くせないすばらしい喜(よろこ)びに満(み)ちあふれています。」

 
6.明日を守られるイエス様
  Ira F. Stanphill作詞・作曲  訳詞不詳

1明日はどんな日か 私は知らない
 晴れか嵐か 曇りになるか
 私は明日を 心配しない
 イエスが私を 守られるから
(おりかえし)
 明日は私には わからないけど
 明日を守られる イエスがおられる
2日々の歩みは 日々に明るく
 肩の重荷は しだいに軽く
 輝く太陽 涙乾かし
 仰ぐ空には 虹の架け橋
 (おりかえし)
3明日はどんな日か 私は知らない
 どんな道筋が 先にあるかも
 だけど私は 心配しない
 イエスがおられる 私のそばに
 (おりかえし)

詩編98:1-3
「新(あたら)しい歌(うた)を主(しゅ)に向(む)かって歌(うた)え。主(しゅ)は驚(おどろ)くべき御業(みわざ)を成(な)し遂(と)げられた。右(みぎ)の御(み)手(て)、聖(せい)なる御腕(みうで)によって 主(しゅ)は救(すく)いの御業(みわざ)を果(は)たされた。主(しゅ)は救(すく)いを示(しめ)し 恵(めぐ)みの御業(みわざ)を諸国(しょこく)の民(たみ)の目(め)に現(あらわ)し イスラエルの家(いえ)に対(たい)する 慈(いつく)しみとまことを御心(みこころ)に留(と)められた。地(ち)の果(は)てまですべての人(ひと)は わたしたちの神(かみ)の救(すく)いの御業(みわざ)を見(み)た。」
マタイ6:26
「空(そら)の鳥(とり)をよく見(み)なさい。種(たね)も蒔(ま)かず、刈(か)り入(い)れもせず、倉(くら)に納(おさ)めもしない。だが、あなたがたの天(てん)の父(ちち)は鳥(とり)を養(やしな)ってくださる。あなたがたは、鳥(とり)よりも価値(かち)あるものではないか。」

7.ここに愛が
  山口 博子作詞・作曲

1十字架に身代わりとなって
 すべての罪をその身に負われた
 イエス様の痛みと苦しみ
 私を救うために ここに愛が ここに愛が
 イエス様を遣わされたほどに 私を愛してやまない
 父なる神様の深い愛
2十字架に身代わりとなって
 すべての罪をその身に負われた
 イエス様の痛みと苦しみ
 あなたを救うために ここに愛が ここに愛が
 イエス様を遣わされたほどに あなたを愛してやまない
 父なる神様の深い愛 ここに愛が ここに愛が
 イエス様を遣わされたほどに あなたを愛してやまない
 父なる神様の深い愛

イザヤ43:4
「わたしの目(め)にあなたは価(あたい)高(たか)く、貴(とうと)く わたしはあなたを愛(あい)し あなたの身代(みが)わりとして
人(ひと)を与(あた)え 国々(くにぐに)をあなたの魂(たましい)の代(か)わりとする。」
Ⅰヨハネ4:9-10
「神(かみ)は、独(ひと)り子(ご)を世(よ)にお遣(つか)わしになりました。その方(かた)によって、わたしたちが生(い)きるように
なるためです。ここに、神(かみ)の愛(あい)がわたしたちの内(うち)に示(しめ)されました。わたしたちが神(かみ)を愛(あい)した
のではなく、神(かみ)がわたしたちを愛(あい)して、わたしたちの罪(つみ)を償(つぐな)ういけにえとして、御子(みこ)をお遣(つか)
わしになりました。ここに愛(あい)があります。」

8.神様の真実は変わらない
  水野 源三作詩  阪井 和夫作曲

1来る年も来る年も
 さわやかな初夏には
 すずらんの花が咲くように
 神様の真実は変わらない
 神様の真実は変わらない
2来る年も来る年も
 澄み渡る秋には
 りんどうの花が咲くように
 神様の真実は変わらない
 神様の真実は変わらない
3花の季節過ぎゆき
 人の心移り
 約束を 忘れ去るとも
 神様の真実は変わらない
 神様の真実は変わらない

ダニエル2:21
「神(かみ)は時(とき)を移(うつ)し、季節(きせつ)を変(か)え 王(おう)を退(しりぞ)け、王(おう)を立(た)て 知者(ちしゃ)に知恵(ちえ)を、識者(しきしゃ)に知識(ちしき)を与(あた)えられる。」
ヨハネ14:6
「イエスは言(い)われた。「わたしは道(みち)であり、真理(しんり)であり、命(いのち)である。わたしを通(とお)らなければ、だれも父(ちち)のもとに行(い)くことができない。」

9.美しい秋
  水野 源三作詩  阪井 和夫作曲

1木々の紅葉を見ましたか 
 百舌の声を聞きましたか
 主の御名を呼びましたか 
 主の愛に触れましたか
 美しい秋を 美しい秋を
 創られた父なる御神を
 喜び讃えていますか 
 喜び讃えていますか
2赤いりんごを食べましたか 
 栗の実を拾いましたか
 主の御名を呼びましたか 
 主の愛に触れましたか
 美しい秋を 美しい秋を
 創られた父なる御神を
 喜び讃えていますか 
 喜び讃えていますか

ゼカリヤ8:12
「平和(へいわ)の種(たね)が蒔(ま)かれ、ぶどうの木(き)は実(み)を結(むす)び 大地(だいち)は収穫(しゅうかく)をもたらし、天(てん)は露(つゆ)をくだす。わたしは、この民(たみ)の残(のこ)りの者(もの)に これらすべてのものを受(う)け継(つ)がせる。」
コロサイ1:11-13
「そして、神(かみ)の栄光(えいこう)の力(ちから)に従(したが)い、あらゆる力(ちから)によって強(つよ)められ、どんなことも根気(こんき)強(づよ)く耐(た)え忍(しの)ぶように。喜(よろこ)びをもって、光(ひかり)の中(なか)にある聖(せい)なる者(もの)たちの相続分(そうぞくぶん)に、あなたがたがあずかれるようにしてくださった御父(おんちち)に感謝(かんしゃ)するように。御父(おんちち)は、わたしたちを闇(やみ)の力(ちから)から救(すく)い出(だ)して、その愛(あい)する御子(みこ)の支配下(しはいか)に移(うつ)してくださいました。」

10.キリストの愛に触れたその時に
   水野 源三作詩  阪井 和夫作曲

1キリストの愛に触れたその時に
 私の心は変わりました
 憎しみも恨みも
 霧のように消えさりました
 キリストの愛に触れたその時に
2キリストの愛に触れたその時に
 私の心は変わりました
 悲しみも不安も
 雲のように消えさりました
 キリストの愛に触れたその時に

3キリストの愛に触れたその時に
 私の心は変わりました
 喜びと希望の
 朝の光がさして来ました
 キリストの愛に触れたその時に

箴言2:9-12
「また、あなたは悟(さと)るであろう 正義(せいぎ)と裁(さば)きと公平(こうへい)はすべて幸(さいわ)いに導(みちび)く、と。知恵(ちえ)があなたの心(こころ)を訪(おとず)れ、知識(ちしき)が魂(たましい)の喜(よろこ)びとなり 慎重(しんちょう)さがあなたを保(たも)ち、英知(えいち)が守(まも)ってくれるので あなたは悪(わる)い道(みち)から救(すく)い出(だ)され 暴言(ぼうげん)をはく者(もの)を免(まぬか)れることができる。」
エフェソ3:18-19
「また、あなたがたがすべての聖(せい)なる者(もの)たちと共(とも)に、キリストの愛(あい)の広(ひろ)さ、長(なが)さ、高(たか)さ、深(ふか)さがどれほどであるかを理解(りかい)し、人(ひと)の知識(ちしき)をはるかに超(こ)えるこの愛(あい)を知(し)るようになり、そしてついには、神(かみ)の満(み)ちあふれる豊(ゆた)かさのすべてにあずかり、それによって満(み)たされるように。」

11.イェスさまが教会を 【讃美歌21 544番】
   石田 直矣作詞  小山 章三作曲

1イェスさまが教会を この世から選びとり、
 あたらしい契約を たてられた日のように、
 きょうもまた主の前に 家族みなあつまって、
 みめぐみに結ばれた この家をささげます。
2神様を「父」と呼び、イェスさまを「主」とあがめ、
 み言葉の糧をうけ、み教えの水をのみ、
 いつの日も愛し合い、いつの夜も助け合う、
 この家のさいわいを こころから祈ります。
3主のみ手に守られて、みなともに成長し、
 こどもらがこの家を 巣立ちゆくその日にも、
 愛の主よ、みすくいの よろこびをあかしして、
 かぎりなくみこころに、そうものとしてください。

申命記6:6-7
「今日(きょう)わたしが命(めい)じるこれらの言葉(ことば)を心(こころ)に留(と)め、子供(こども)たちに繰(く)り返(かえ)し教(おし)え、家(いえ)に座(すわ)っているときも道(みち)を歩(ある)くときも、寝(ね)ているときも起(お)きているときも、これを語(かた)り聞(き)かせなさい。」
使徒16:31
「主(しゅ)イエスを信(しん)じなさい。そうすれば、あなたも家族(かぞく)も救(すく)われます。」

12.神の国と神の義  【リビングプレイズ85番】
   Karen Lafferry作詞・作曲  訳詞不詳

 神の国と 神の義を まず求めなさい
 そうすれば みな与えられる 
 ハレル ハレルヤ

マラキ3:20
「しかし、わが名を畏れ敬うあなたたちには 義の太陽が昇る。その翼にはいやす力がある。あなたたちは牛舎の子牛のように 躍り出て跳び回る。」
マタイ6:33
「何よりもまず、神の国と神の義を求めなさい。そうすれば、これらのものはみな加えて与えられる。」

13.安かれわが心よ「新聖歌303番」
   Katharina von Schlegel作詞  J. Sibelius作曲

1安かれ わが心よ
 主イエスは共にいます
 痛みも苦しみをも雄々しく 忍び耐えよ
 主イエスの共にませば耐え得ぬ悩みはなし
2安かれわが心よ
 波風猛る時も
 父なる天つ神の
 御旨に委ねまつれ
 御手もて導き給もう
 望みの岸は近し
3安かれわが心よ
 月日の移ろいなき
 御国はやがて来らん
 憂いは永久に消えて
 輝く御顔仰ぐ
 命の幸をぞ受けん

ヨシュア1:9
「わたしは、強(つよ)く雄々(おお)しくあれと命(めい)じたではないか。うろたえてはならない。おののいてはならない。あなたがどこに行(い)ってもあなたの神(かみ)、主(しゅ)は共(とも)にいる。」
ヨハネ20:19-21
「その日(ひ)、すなわち週(しゅう)の初(はじ)めの日(ひ)の夕方(ゆうがた)、弟子(でし)たちはユダヤ人(じん)を恐(おそ)れて、自分(じぶん)たちのいる家(いえ)の戸(と)に鍵(かぎ)をかけていた。そこへ、イエスが来(き)て真(ま)ん中(なか)に立(た)ち、「あなたがたに平和(へいわ)があるように」と言(い)われた。そう言(い)って、手(て)とわき腹(ばら)とをお見(み)せになった。弟子(でし)たちは、主(しゅ)を見(み)て喜(よろこ)んだ。イエスは重(かさ)ねて言(い)われた。「あなたがたに平和(へいわ)があるように。父(ちち)がわたしをお遣(つか)わしになったように、わたしもあなたがたを遣(つか)わす。」

14.この地を癒したまへ   【リビングプレイズ238番】
   Tom&Robin Brooks作詞・作曲  上條 篤訳詞

1わが民よ へりくだり 祈りささげ 
 わが民よ へりくだり 今立ち返れ
 祈りをきいて 罪赦し あなたの国を癒そう
 わが主よ この国を癒し 主のものとしたまえ
 切なる祈りに応えて この地を癒したまえ
2ひざまずき へりくだり 祈りささげ
 ひざまずき へりくだり 主に立ち返れ
 主よ 憐れみで罪赦し われらの国に癒しを
 わが主よ この国を癒し 主のものとしたまえ
 切なる祈りに応えて この地を癒したまえ

歴代下7:14「もしわたしの名(な)をもって呼(よ)ばれているわたしの民(たみ)が、ひざまずいて祈(いの)り、わたしの顔(かお)を求(もと)め、悪(あく)の道(みち)を捨(す)てて立(た)ち帰(かえ)るなら、わたしは天(てん)から耳(みみ)を傾(かたむ)け、罪(つみ)を赦(ゆる)し、彼(かれ)らの大地(だいち)をいやす。」
黙示21:3-4
「そのとき、わたしは玉座(ぎょくざ)から語(かた)りかける大(おお)きな声(こえ)を聞(き)いた。「見(み)よ、神(かみ)の幕屋(まくや)が人(ひと)の間(あいだ)にあって、神(かみ)が人(ひと)と共(とも)に住(す)み、人(ひと)は神(かみ)の民(たみ)となる。神(かみ)は自(みずか)ら人(ひと)と共(とも)にいて、その神(かみ)となり、彼(かれ)らの目(め)の涙(なみだ)をことごとくぬぐい取(と)ってくださる。もはや死(し)はなく、もはや悲(かな)しみも嘆(なげ)きも労苦(ろうく)もない。最初(さいしょ)のものは過(す)ぎ去(さ)ったからである。」

15.わが感謝の贈物(こころ)  【リビングプレイズ38番】
   Andrae` Crouch作詞・作曲  染本 ひろ子訳詞

 ああ空しき 価値なき われにさえ
 永遠の愛を 示された主よ
 数えき切れぬ 天使のしらべさえも
 語り尽くせぬ わがおもい

 主イエスをほめよ 主イエスをほめよ
 主イエスをほめよ そのみ業を 
 われを罪より贖い 救わん 
 輝け栄光よ 主のみ業に 

 われは歩まん 主のごとく
 たとえ ほまれ受けるとも
 すべての栄光は カルバリの上に
 われを罪より贖い 救わん
 輝け栄光よ 主のみ業に

イザヤ12:4-5
「主(しゅ)に感謝(かんしゃ)し、御名(みな)を呼(よ)べ。諸国(しょこく)の民(たみ)に御業(みわざ)を示(しめ)し
気高(けだか)い御名(みな)を告(つ)げ知(し)らせよ。主(しゅ)にほめ歌(うた)をうたえ。
主(しゅ)は威厳(いげん)を示(しめ)された。全世界(ぜんせかい)にその御業(みわざ)を示(しめ)せ。」
黙示19:1
「ハレルヤ。救(すく)いと栄光(えいこう)と力(ちから)とは、わたしたちの神(かみ)のもの。」









 『聖夜 歌とピアノで綴るクリスマス』 
    WOL-1009   定価:3,000円(税込)
    2019年11月16日発売 
    発売元:マインズアイ 販売元:ヴィヴィドサウンド
「CD・本」のページ下にある注文ホームからご注文いただけます。
Amazon他インターネットのショッピン グサイトでもお求めいただけます。
収録曲目
1.もろびとこぞりて (讃美歌21 261番)【2:23】
2.ヘンデルのラルゴ 作曲:G.F.ヘンデル【2:23】
3.ああベツレヘムよ (讃美歌21 267番)【3:51】
4.シチリアーノ 作曲:J.S.バッハ【2:48】
5.神の御子は(新聖歌75番)【4:05】
6.樅の木 作曲:J.シベリウス【2:36】
7.きよしこの夜(新聖歌77)【3:41】
8.主よ、人の望みの喜びよ 作曲:J.S.バッハ【3:27】
9.天なる神には(新聖歌80番)【3:59】
10.G線上のアリア 作曲:J.S..バッハ【3:04】
11.天には栄え(新聖歌79番)【3:00】
12.来たれ、異邦人の救い主よ 作曲:J.S.バッハ【4:16】
13.牧人 羊を(新聖歌82番)【3:45】
14.シューベルトのアヴェ・マリア 作曲シューベルト【3:40】
15.マリヤはあゆみぬ(讃美歌第Ⅱ編124番)【2:20】
16.グノーのアヴェ・マリア 作曲:S.F.グノー【2:33】
17.ふるさとを離れて遠く(讃美歌21 279番)【3:52】
18.イエスよ、私は主の名を呼ぶ 作曲:J.S.バッハ【3:02】
19.馬槽のかたえに(新聖歌83番)【3:47】
20.村の教会 作曲:J.シベリウス【2:18】
21.みつかいうたいて(讃美歌第Ⅱ編216番)【3:29】
22.鳥の歌 スペイン・カタルーニャ民謡【3:19】
23.いざ歌え、いざ祝え(讃美歌21 260番)【2:08】

 
聖夜 歌とピアノで綴るクリスマスのジャケット画像










 『アメイジング・グレイス』 
    WOL-1008   定価:3,000円(税込)
    2018年6月18日発売 
    発売元:マインズアイ 販売元:ヴィヴィドサウンド
「CD・本」のページ下にある注文ホームからご注文いただけます。
インターネットのショッピン グサイトでもお求めいただけます。

収録曲目
1. 驚くばかりの(新聖歌233番) 【3:30
2. 大波のように(讃美歌第二編171番) 【1:30
3. 十字架より叫び聞こゆ(新聖歌120番) 【2:44
4. 幸い薄く見ゆる日に(新聖歌330番) 【2:56
5. おもえばむかしイエス君(讃美歌467番) 【3:08
6. いつかは知らねど (新聖歌465番) 【4:33
7. 救い主イエスと(新聖歌340番) 【2:29
8. 罪咎を赦され(新聖歌266番) 【3:32
9. 主から受けし 作詩:水野源三 作曲:武義和 【2:45
10. 羊かい 作詩:水野源三 作曲:竹田由彦 【4:20
11. 空に光る星よ 作詩:水野源三 作曲:竹田由彦 【3:36
12. 悲しみよ 作詩:水野源三 作曲:竹田由彦 【2:46
13. キリストにお会いしてから 作詩:水野源三  作曲:大堂二郎 【2:34
14. 三色スミレ 作詩:水野源三 作曲:竹田由彦 【2:22
15. GOD BLESS YOU (新聖歌198番) 【3:28
16. 行けども行けども (讃美歌21 437番) 【2:34
17. 如何に汚れたる(新聖歌376番) 【3:28
18. 日暮れてやみはせまり (新聖歌336番) 【3:52
19. 聖霊来れり(新聖歌416番) 【5:17
20. Amazing Grace (アメイジング・グレイス) 【4:37

 
 アメイジング・グレイスのジャケット画像

最初と最後に収録された「アメイジング・グレイス」は、ジョン・ニュートンの魂の叫び、驚くべき神の恵みを、十分にお伝えできるものと確信しております。さらに、一読して溢れ出す泉を感じさせる、瞬きの詩人・水野源三の詩による讃美歌が収録されています。源三さんの声なき声となって歌い上げられたこの6曲は、感動が胸に迫ってきます。イエス様を主人公とした、この20篇の詩からなるドラマティックで力強いニューアルバムを、ぜひ多くの人に味わっていただきたいものです。私たちの心が沈みそうになる時、賛美が御言葉とともに心に迫り、内なる力と命の水が注ぎこまれることでしょう。

 ご感想をいただきました!

●北田さんの歌われる讃美歌には、おおげさにいうと神学があります。聖書の読み方、讃美歌の歌い方にその人の信仰の理解があらわれていると思います。ですから聞きながら霊の世界、この世の世界でない本当の信仰の道に導かれ、「そうだった、そうなんだ、そのとおりだ!!」と涙がでるのだと思います。
歌詞を読んだりしただけではわからないし、それも押し付けがましい感じがなく、ただ神様に向かってこの人は歌っているのだと感じるのです。

●清らかで力強い北田さんの賛美歌を聴いている時、〇〇さんが来られて一緒に聴きました。彼女もとても感動して、お子さんにも聴かせたいとのことでした。
このすばらしい感動を私の一人占めにはできません。暑さで少し弱りかけた心が元気を取り戻しました。

●本当に心にしみわたる賛美ですね。もう、何度も何度も聴いています。1枚は、悩みをかかえ、苦しんでいる友人にプレゼントしました。
「苦しみにあったことは、私にとって幸せでした。私はそれであなたのおきてを学びました。」(詩篇119:71)
とあるように、北田さんのたどってこられた多くの苦しみ、悲しみがあったからこそ、賛美を通して、多くの人々になぐさめと希望を与えることができるのですね。感謝ですね。


 
「信徒の友 8月号」新刊案内に掲載されました!

 全盲の賛美伝道者である北田康広氏は歌手・ピアニスト・講演家として全国で活躍する。人権コンサートなど教会外の活動も多くなった氏が、6年ぶりに讃美歌集のCDを発表した。
 日本語版「アメイジング・グレイス」で始まり、『讃美歌21』『讃美歌』『新聖歌』でおなじみのメロディー、北田氏と同じく全盲の賛美歌作家クロスビーの作品、まばたきの詩人・水野源三の詩による歌曲が、賛美歌作家たちの心の声を再生するかのような力強く優しい歌声で歌われ、英語の「アメイジング・グレイス」で締められる。
 トークはなくても、構成から主の恵みのメッセージが沁み透る、伝道集会のようなCD。北田氏のコンサートに行きたくなる。曲目解説も必読。
(H)
 『見上げてごらん夜の星を』 
    MEAC-0003   定価:3,000円(税込)
          お値引き価格:2,500円(税込)
    2016年11月17日発売
    発売元:マインズアイ 販売元:ダイキサウンド

収録曲目
①見上げてごらん夜の星を
     作詞:永 六輔 作曲:いずみたく (4:13)
②『街は大きくなり過ぎた』作詞/作曲:寺島 尚彦(3:44)
③ひとつだけの命 作詞・作曲:寺島 尚彦 (4:01) 
④千の風 訳詞:歌里 涼 作曲:吉野 慶太郎 (3:14) 
⑤荒城の月 作詞:土井 晩翠 作曲:瀧 廉太郎 
      編曲:山田 耕筰 (4:25)
⑥心の瞳  作詞:荒木 とよひさ 作曲:三木 たかし (5:26) 
⑦オーベルビリエのノエル 
  訳詞:海野 洋司 作曲:フランシス・レイ)(3:04) 
⑧G線上のアリア  作曲:J.Sバッハ 編曲:後藤 丹 (3:00) 
⑨「主よ、人の望みの喜びよ」 カンタータ 第147番 ト長調
  BWV147  作曲:J.S.バッハ 編曲:W.ケンプ (3:29) 
⑩オルガンコラール「主よ、我は汝を呼ばわる」へ短調 BWV639
           作曲:J.Sバッハ (3:03) 
⑪村の教会~「5つの特徴的な印象」より~第1曲 Op.103-1ハ長調
         作曲:J.シベリウス (2:21) 
⑫ 祈り~「詩的で宗教的な調べ」より~第1曲 ホ長調
     作曲:F.リスト (7:11) 
⑬愛の挨拶 ホ長調 Op.12 作曲:E.エルガー (2:41) 
⑭ワルツ 第7番 嬰ハ短調 Op.64-2
        作曲:F.ショパン (3:16) 
⑮ノクターン 遺作 第20番 嬰ハ短調 F.ショパン作曲(3:23)
⑯アヴェ・マリア 作曲:J.カッチーニ (4:00) 
⑰ ことりがそらを
  作詩:まど・みちお 作曲:寺島 尚彦 (3:37) 
⑱小さな木の実 作詞:海野 洋司 作曲:G.ビゼー (3:59) 
⑲平和の扉 《イラクの流行歌》
 作詞:Kristian Draude, Patrick Benzner & Sarah Brightman 訳詞:歌里 涼  作曲:Kristian Draude, Patrick Benzner &
 Frank Peterson   (5:16) 
⑳ 昨日のしみ 作詞:谷川 俊太郎 作曲:武満 徹 (2:49) 

                      Total 76:21
 
見上げてごらん夜の星をのジャケット画像



ベストアルバム!
アルバム「ことりがそらを」「心の瞳」の収録曲から厳選しています。
『見上げてごらん夜の星を』『オーベルビリエのノエル』『アヴェ・マリア』『昨日のしみ』の4曲を再録音しました。
更に、新曲『街は大きくなりすぎた』『荒城の月』を収録しています。
歌12曲とピアノソロ8曲を収録した、全20曲の豪華アルバム!
ぜひお聴きください。
『旅立ちの日に-愛・祈り・平和・自由-』 
     MEAC-0004   定価:3,000円(税込)
          お値引き価格:2,500円(税込)
     2016年11月17日発売
     発売元:マインズアイ 販売元:ダイキサウンド
※「藍色の旋律」の装丁を一新し、曲目解説の内容を増大させ、
ジャケットを拡充して再プレスしました。(音源は同じです。)


収録曲目
1.翼(3:00)  作詞/作曲:武満徹l
2.さびしいカシの木(2:56) 
   作詞:やなせたかし/作曲:木下牧子
3.母三章(ばら・きく・なずな)(4:13)
   作詩:星野富弘/作曲:武義和
4.もずが枯木で(2:00)
   作詞:サトウハチロー/作曲:徳富繁/編曲:小谷肇
5.ああ感謝せん(3:26) 作詞:不明/作曲:ヘンデル
6. Deep River(2:09) 作詞/作曲:黒人霊歌/編曲Calvin Taylor
7. 綿のぼうし~被爆ピアノに捧げる曲~(4:50)
    作曲:山田紗耶加
8.小石の涙~被爆ピアノに捧げる曲~(3:59)
    作曲:山田紗耶加
9.青い空は(3:51) 作詞:小森香子/作曲:大西進
10. Danny Boy(ダニー・ボーイ)(3:12)
    訳詞:なかにし礼/作曲:アイルランド民謡
11.Believe(ビリーヴ)(4:06) 作詞/作曲:杉本竜一
12. 旅立ちの日に(4:18) 作詞:小嶋登/作曲:坂本浩美
13. 野に咲く花のように(2:49)
    作詞:杉山政美/作曲:小林亜星
14. My Way(マイ・ウェイ)(4:42) 訳詞:中島淳/作曲:Jacques Revaux&Claude Francois

 下記サイトより全楽曲が試聴・ダウンロードできます。
  「mora ~WALKMAN 公式ミュージックサイト
  「iTunes
 ※音源は「藍色の旋律」と同じです。


 mora ~WALKMAN 公式ミュージックサイト
   《http://mora.jp/package/43000011/4540399311531/》
  上記サイトで全楽曲の試聴・購入ができます。


アルバムメモ
 心に希望の光を見出す歌11曲と、平和を願うピアノソロ3曲を収録している。全盲という過酷な運命を負いながらも、自己ベストを尽くして自分らしく生きる、歌手&ピアニストの北田康広が感謝と祈りを込めて放つサードアルバム。2005年に、テレビ「奇跡体験!アンビリバボー」で大反響を呼んで以来、教育機関、福祉、人権、平和関係のコンサートを精力的に行っている。子どもたちや、悩み苦しむ人々に生きる力を与える北田康広のコンサートで、リクエストが最も多かった曲をピックアップしてできた、最新ベストアルバム。このアルバムを通して、北田康広はあなたに語りかけます。『誰もがかけがえのない存在だから、自己ベストを尽くして自分の輝きを大切にしてみませんか?そう、あなたの代わりはいないのだから・・・。』




旅立ちの日にのジャケット画像

サードアルバム「藍色の旋律」をリニューアル!充実した曲目解説を掲載し、曲の魅力が増大している。ヘンデルの「ああj感謝せん」や黒人霊歌「Deep River」、広く大衆的に知られた「野に咲く花のように」「もずが枯木で」、反戦の静かな思いを込めた「青い空は」「綿のぼうし、小石のなみだ~被爆ピアノに捧げる曲~」、学校の中で生まれた若い世代へのメッセージをたたえたフレッシュな「旅立ちの日に」「BELIEVE」、世界的に有名な「ダニーボーイ」「マイウェイ」など多様な曲を収録している。どれも自由、希望、平和、愛といった聖書でもよく現れる内容がテーマとなっている。視覚に障がいを負いながらも、自己ベストを尽くして自分らしく生きる姿が「奇跡体験!アンビリバボー」で大反響を呼んだ北田康広が、感謝と祈りを込めて放つ渾身のアルバム。心に希望の光を見出す歌11曲と、平和を願うピアノソロ3曲を収録している。ブックレットに下記曲目解説を追加掲載しています。

※旧曲目解説書(キリスト教的見解)があります。→こちら


★聴き所★
Point1!
 星野富弘作詩・武義和作曲の「母三章」と、被爆ピアノに捧げる2曲は、ぜひお聴き頂きたい曲です。
 星野氏の静かな愛情に満ちた詩に、武氏のメロディーとピアノ伴奏がとても良く合っていて、かつ美しく芸術的な仕上がりとなっています。静かでいて深い愛情が、母にだけでなく、すべての人や自然に対する愛情となり、希薄な人間関係、環境破壊の進む現代に、静かに流れる清風となって沁み渡っていきますようにと願います。
 また、現存する被爆ピアノに捧げる曲として作曲された2曲は、流通するCDとしては初録音になります。実際に被爆ピアノを演奏して平和活動をしている作曲者の想いが感じられる曲です。
Point2!
 選曲は、人権・教育・平和関係のコンサートの中で、最近よく演奏する曲をピックアップしました。最後の「マイ・ウェイ」だけ趣が違っていますが、ラストナンバーやアンコールとして歌うたび、CD化して欲しいという希望が多く、今回、最後の曲として入れてみました。このCDでコンサートの気分を味わっていただければ嬉しいです。
 讃美歌集『人生の海の嵐に』 
My soul in sad exile ~東日本大震災を覚えて~

WOL-1007 2012年3月11日発売。定価3,000円(税込)
発売元:マインズアイ 販売元:ヴィヴィドサウンド
(インターネットのショッピングサイトでもお求め
いただけます。)

収録曲目

  1.ちいさなかごに (讃美歌第二編26番) 再生ボタン
  2.朝 静かに    (新聖歌334番) 再生ボタン
  3.主のうしろ姿   山口博子 作詞・作曲  再生ボタン
  4.とびらの外に   (讃美歌21-430番) 再生ボタン
  5.主は教会の基となり  (讃美歌21-390番) 再生ボタン
  6.もしも私が 苦しまなかったら (新聖歌292番) 再生ボタン
  7.人生の海の嵐に   (新聖歌248番) 再生ボタン
  8.紫の衣      谷有恒 作詞・作曲  再生ボタン
  9.二ひきのさかなと  (讃美歌21-198番) 再生ボタン
  10.天の神、祈ります  (讃美歌21-354番) 再生ボタン
  11.あさかぜしずかにふきて  (讃美歌21-211番) 再生ボタン
  12.みどりもふかき   (讃美歌21-289番) 再生ボタン
  13.ガリラヤの風かおる丘で  (讃美歌21-57番) 再生ボタン
  14.われ聞けり かなたには   (新聖歌471番) 再生ボタン
  15.勝利をのぞみ     (讃美歌21-471番) 再生ボタン
  16.救い主は待っておられる  (新聖歌188番) 再生ボタン
 
  人生の海の嵐にのジャケット画像
 讃美歌集『人生の海の嵐に』 

 「まさに讃美歌を歌うために神から与えられた歌声!」と絶賛された北田康広のナチュラルヴォイスが奏でる、待望の讃美歌集。その祈りに満ちた賛美を通して、今苦しんでおられる方々の傷付いた心を癒し、慰め、勇気付けてくれるに違いありません。タイトルは、東日本大震災を覚えて、人生の港、本当の魂の港である、主イエスにある平安へと導かれるようにとの祈りが込められています。

CDに寄せて・・
ハーベスト・タイム・ミニストリーズ代表 中川健一
 北田康広氏は、未曽有の大震災以来、自分に何ができるかと問いかけ、讃美歌だけのアルバム「人生の海の嵐に」を出されました。のびやかな声で歌われる16曲の讃美歌をお聴きし、私の心は、ときには踊り、ときには祈り、ときには涙しました。絶望的な状況などこの世には存在しません。ただ人が、「これは絶望的だ」と思い込んでしまうだけです。そのことを深く感じました。北田さん、私にも慰めと希望を届けてくださり、ありがとう。
  
神学者・加藤常昭先生、作家・小中陽太郎先生、ハーベストタイム・中川健一先生、日本バプテスト連盟所沢キリスト教会牧師・杉山修一先生からご推薦をいただきました!


推薦文より・・・神田光(音楽プロデューサー)
 讃美歌においては、オペラ的歌唱法よりも、ビブラートを最小限に抑えた、透明感溢れる純粋な発声が望ましく、北田康広の歌声は、真っ直ぐ天に届くような清らかさをたたえており、「まさに讃美歌を歌うために神から与えられたナチュラルヴォイス!」と絶賛されています。十字架を背負う主のうしろ姿が眼前に迫り、心を揺さぶられる「主のうしろ姿」は秀逸です。人生の港へと誘ってくれる「人生の海の嵐に」は、今苦しんでいる人々の傷ついた心を癒し、慰め、勇気付けてくれるでしょう。特に「いと静けき港に着き われは今 安ろう」という部分は、疲れた心に主の平安を注ぎ込んでくれるようです。小さな善意の重要性を歌った賛美が「ちいさなかごに」です。人知れず善の行いを積み重ねている人を、必ず神は祝福されるとの約束は、被災地で働くボランティアの方々の心を慰めてくれることでしょう。未曽有の災害により、閉塞感漂う空気を吹き飛ばしてくれる賛美が、「勝利をのぞみ」です。このメロディーは男性的であり、キング牧師の大行進でも歌われています。日本の復興と、希望を持って前進する人々の後押しをしてくれるかのような、力強い賛美です。
       
たくさんのご感想をいただきました!

 ●このたび発売されましたCD「人生の海の嵐に」を拝聴いたし誠に感激いたしました。声量とか音楽性の奥深さなどは言わずもがなですが、賛美する心というか、北田さんの豊かな信仰的内面性が実に伸びやかに表現されているものと感じ入りました。選曲もさることながら何より、これほど肩の力を抜いて聴ける賛美歌集に今まで出会ったことがありません。そしてさらに、聴く人の心にダイレクトに飛び込んでくる賛美への喜びと感謝が、たちまち共感となって聴く人を包んでしまう。そこが凄いところです。賛美歌はこのように歌われるものだ、そして賛美歌はこのように聴かれるべきものなのだ、という賛美歌の新しい方向性を、北田さんは今切り開いたのではないかと私は感じています。
  いずれにしましても、このCDは、おそらく近来にない秀逸の賛美歌作品集として長く記念すべきものとなるでしょう。そしてこれからも、多くの人々の心に癒しと勇気を与え続けてゆく至宝の恵みとして愛されてゆくことと信じています。(60代男性)

 ●<救い主は待っておられる>家族や友達、愛する人達がまだイエス様を信じていないことの、悲しみはいつも胸の中に深く悔い改めをいつもしながらも 伝道できない歯がゆさや無力さを感じています。特に一番身近な家族が救われていない事は いつも祈りながらも その時はまだですかと神様に問いながらもまだまだ祈りや愛が足りないことを痛感しています。そんな私を強く捕らえて慰めてくださったのは この救い主は待っておられるの賛美です。おぼつかないピアノを弾きながら 遠くにいる息子や近くにいる夫の救いを祈ってこの賛美を何度泣きながら歌ったかしれません。そして今北田さんのCDのこの力強い賛美を聴かせていただいて、改めて主がどんなに忍耐して待ってくださっているか、主の深い愛を感じました。そして身近な隣人だけでなく特に昨年の大震災、津波の被災者の方々を救えるのはイエス様だけ今こそすべてを受けて下さる方に心の扉を開くのを主が待って下さっているこの希望を強く感じます。この曲が最後に編集されていることに素晴らしい意味を感じます。

●私どもは北田さんの讃美歌を聞き、主にある平安と喜びに包まれます。北田さんの讃美歌の世界に入れていただくとき、内なる霊に神への信仰を高めていただくのを覚えて感謝をしております。特に印象に残った曲目は 3.主のうしろ姿 7.人生の海の嵐に 8.紫の衣 13.ガリラヤの風かおる丘 15.勝利をのぞみです。

●歌の歌詞はどの曲も、そのままみ言葉につながっており、メロディーと歌とともに、み言葉が私たちの魂に入って来ると感じます。

●私は、「朝静かに」、「二匹の魚と」が特に心の深くに入り込んできました。力強い歌声、優しい歌声、演奏を聴いていたら、やさしい気持ちになりました。自分の心がきよめられていくようです。

●特に「主の後ろ姿」は歌詞も深く心に受けつつ聞かせていただき、北田さんの讃美を通して改めてイエス様の痛みと苦しみ、そして十字架の愛を受け、罪赦されたものの新たな一歩をとのメッセージが伝わって感動しました。

●CDタイトルにもなっている「人生の海の嵐に」の賛美は、震災や原発事故で被害を受けた人を初め、先の見えない時代にあって一人ひとりが感じている不安に対して、この時に神様の導きを知ることのできるふさわしい歌だと思いました。

●CD全体で:北田さんの深いゆったりとした歌声が心地よいCDでした。バックの演奏もとても美しかったです。CD全体に「イエス様からの愛」「イエス様への愛」「兄弟への愛」「十字架への思い」などが満ちあふれていました。一つ一つの曲にトーンなどの歌い方の特徴があって、その曲をどのように歌い、表現するかということを、単なる音楽的な美しさだけではなく、信仰の中から深く汲み取って決めておられることが伝わってきました。
  このように讃美を歌うためには、ご自分の中のイエス様への思いを深く深く掘り下げるという体験があることを思いました。そのため、聴いている私達は自然とその歌詞の世界を受けることができるのだと思いました。
  CDを聴く前に曲目の解説を読んで背景や作詞作曲者の紹介だけではなく、一つ一つの曲に込められた信仰的な深い意味が解説されていて、その深さに心から感動しました。歌声・演奏・解説のコラボレーションが霊的に素晴らしいCDだと思いました。

 ●今回の「人生の海の嵐」のCDを聞かせていただき、多くの讃美からよりすぐられた選曲で、どの曲もとてもよかったです。主の平安とよろこびを感じておられる北田さんご自身の霊的  なものを受け、聞くものの心を癒してくださいます。
   その中で「主の後ろ姿」と「紫の衣」の二曲は以前にコンサートで聞かせてもらった時に、とても心に残っていました。もう一度聞かせてもらいたいなという願いがあったので、今回このようにCDの中に入れてくださってとてもうれしかったです。特に「主の後ろ姿」は歌詞も深く心に受けつつ聞かせていただき、北田さんの讃美を通して改めてイエス様の痛みと苦しみ、そして十字架の愛を受け、罪赦されたものの新たな一歩をとのメッセージが伝わって感動しました。
   また、「人生の海の嵐に」と「勝利をのぞみ」この2曲も東北の大震災のただなかに今も苦しんでいる方達の心に届きますように、そして多くの試練のなかにある人たちの平安と勝利を歌われているのがこちらに伝わってきて私自身も力を与えられます。
  どうか、この讃美のCDを通して一人でも多くの人がイエス様の愛にふれ、闇から光に変えてくださる主の恵みに入れられますようにと願い祈っています。それから曲の解説のことですが、詳しく書かれていて、私にもその背景がよくわかるし、キリスト教のことをあまり知らない人にもわかりやすく伝道のメッセージになっていると思いました。
●CDを聴かせていただいて、 一番に思ったことは、信仰をもって歌うことの深い意味をよく知らされたことでした。「主の後ろ姿」という歌に、北田さんの信仰が、特に滲み出ていると思い、引き込まれました。哀愁を帯びた旋律、そこからでなければ伝わって来ないイエス様のありし日の真のすがた、ありありと思わされました。またあわれなわたしたち人間の姿も映し出されて…。でも、いつでも悲しみとよろこびは背中合わせ。そこに愛と救いを感じる不思議さがあり、何度も何度も聴いています。澄んだ声の、のびやかな歌いかた。「朝しずかに」は信仰の広がりや、感謝、希望またよろこびに、しずかに満されていくような気がします。「人生の海の嵐に」など、淡々と歌っているような中に、すごい真理があることを、歌を通して感じています。「天の神祈ります」。歌を聴きながらわたしも祈ります。今のわたしたち個人の状態に、日本の状態に、世界の状態に、主よ、いま直ぐ来てくださいと。 伴奏も、素的です。他の曲も、いろいろ、聴くたびにちがうことを思わされています。真っ直ぐな、清い声。淡々と、余計な抑揚をできるだけ取去って歌っておられるのが心地よいです。それでも、深い心は充分に伝わってくるのだと思わされました。

 ●「二匹の魚と」を聞くとホッとします。この賛美のもとになっている聖書の箇所の深い意味が感じられ、私達をいつも養って下さる主イエス様の愛の奇蹟が迫ってきます。12の籠溢れる祝福がこの日本の隅々まで満たしてくださいますようにと願います。

 ●このCDを聞いていると、祈りを込めた歌声が心に響いてきて自分の罪が清められていくようで、涙が溢れてきました。

 ●この讃美歌CDを聞き、主にある平安と喜びに包まれます。この讃美歌の世界に入れていただくとき、内なる霊に、神への信仰を高めていただくのを覚えて感謝をしております。

 ●全体で感じたこと、2曲目の朝静かにから始まり、もしも私が苦しまなかったら、二ひきのさかな、天の神祈ります、われ聞けりかなたには、勝利をのぞみ、救い主は待っておられるで終わり、歌っている順番がまさに人生の海の嵐にのようです。昨年の震災で家族や友人、知人を失い、孤独な人生を送っている人々に届き、神様のことが伝わり、救われるようにと選ばれた賛美と思いました。知らなかった賛美もありましたが、詩をゆっくりと読んでみると、心に残る詩ばかりです。私はガリラヤの風かおる丘でのメロディーを携帯電話の着信にしています。これからも、歩む中で み言葉として、心に深く入って来るような賛美を歌ってほしいです。

●今回のCDの全体としての感想は、オーケストラの演奏で神様の大きさを感じつつ、ゆっくりとしたテンポで心地よく16曲とも聞くことができました。しかし同じ曲調の曲だけだったら変化がない讃美CDになっていたかと思いますが、従来の讃美とともに若い人や子供にも歌われる幅広い曲が収録されていて、しかも親しみのある曲がたくさん入り繰り返し聞けるものとなっていてよかったと思います。CDタイトルの「人生の海の嵐に」は、震災や原発事故で被害を受けた人を初め、先の見えない時代にあって一人ひとりが感じている不安に対して、この時に神様の導きを知ることのできるふさわしい歌だと思いました。「2匹の魚と5つのパン」は、子供向け讃美なのに、北田さんのような本格的な歌を歌う人が歌いそうでないところが、異色で耳に残りました。「勝利を望み」は、私たちが歌っても、神様へ歩む力を得ることができる歌なのに、北田さんの歌で、さらに力強さをもらえました。北田さんが、深く考えて選曲して作られたもので、神様への讃美となっているCDであると思いました。
 

●「人生の海の嵐に」、淡々と歌っているような中に、すごい真理があることを、歌を通して感じています。

●このCDを聞いていると、北田さんの祈りを込めた歌声が心に響いてきて自分の罪が清め  られていくようで、涙が溢れてきました。賛美と共に解説、歌詞が書かれていてとてもよく解りました。  どの賛美も良かったのですが、3番の「主のうしろ姿」の、「新たな命 与えるため十字架  さえも 忍ばれた 主の愛と祈りに 何をもって応えよう」というところが心に残りました。本当に何をもって応えようと思います。8番の「紫の衣」という歌も、「なぜに主よ あなたは 十字架にかかるほど この私を愛されたのです」と言うところが解説文と共に心に残りました。11番の「あさかぜしずかにふきて」の解説文で、この讃美歌が、どのようにしてできたかがわかり良かったです。6番の歌詞「もしも私が 苦しまなかったら 神様の愛を知らなかった」私もまた苦しいことや悲しいことがなかったら、そして神様が憐れんでくださらなかったら、神様を信じることもなかったと思わされました。7番の歌詞「人生の海の嵐に もまれ来しこの身も不思議なる神の手により 命拾いしぬ」今までいろんなことがあり、もうだめかと思う時もありましたが、不思議とそこから助け出されたことを思い感謝でした。15番「勝利をのぞみ」本当に勝利を信じて その日を信じて進んで行きたいと思いました。北田さんの賛美と共に解説文も感謝です。どうかこのCDが祝福され多くの人が聞いてくださいますように祈ります。北田さん清らかな歌声有難うございました。心が慰められました。

 ●どれも、好きですが、初めて聞いた詩と曲が魂に沁み入りました。③「主のうしろ姿」「主の愛と祈りに 何をもって応えよう」はわたしの好きな新聖歌102「主は命を」の「我何をなして主に報いし」に似ています。でも「これは主のうしろ姿」という十字架を背負った主の後ろ姿を、思い起こさせるのです。血の滴る汗を流し、「彼らの 罪を許したまえ。彼らは何をなしているのかわからないからです。」とわたしの罪のために(全人類のためなどと大きなことは言わない)祈られた主イエスの愛と祈りがあったことを思うと「何をもって応えよう」と、思わずにはいられない作者の祈りの詩です。自ら苦しみを体験した作詞作曲者の賛美、それを自分のものにして歌い上げた北田さんの歌声が、いつまでも心に残ります。(新聖歌102の方「ただ身と魂とをささげまつらん」と、そこに行き着く賛美となっています。)⑧「紫の衣」 前後に「血しおしたたる」の曲が効果音となって静かに流れています。全体的にオーケストラの伴奏が、わたしには落ち着いて、北田さんの歌を聞けています。この歌は、最初聞いた時、ジーンときました。苦しみにあった時、慰められる歌の一つになること必至です。その他、「人生の海の嵐に」「われ聞けり」希望を与えられる曲も好きです。感謝、感謝。  

●私は、「朝静かに」、「二匹の魚と」が特に心の深くに入り込んできました。力強い歌声、優しい歌声、演奏を聴いていたら、やさしい気持ちになりました。自分の心がきよめられていくようです。
 ●「天の神祈ります」。歌を聴きながらわたしも祈ります。今のわたしたち個人の状態に、日本の状態に、世界の状態に、主よ、いま直ぐ来てくださいと…。 伴奏も、よいです。

 ●今回は「大震災以来、自分に何ができるかと問い続けて」出されたアルバムとのことで、北田さんの思いに主が応えられたのだと思います。
  今までにない、声の響きに霊的な力強さを感じさせられております。「人生の海の嵐に」のタイトルが引きつけられるし、加藤常昭氏や、教会牧師らのことばなどがあるので、紹介するにも効果的に思えます。
 セカンドアルバム 『心の瞳』     
   AECC-1008 定価:¥3,000(税込)
   2006年8月2日発売
   発売元:株式会社アットマーク
       株式会社プライエイド・レコーズ
   販売元:ユニバーサル・ミュージック

収録曲目
1.『ひとつだけの命』  作詞/作曲:寺島 尚彦 3:58
2.『さとうきび畑』  作詞/作曲:寺島 尚彦 4:39
3.『心の瞳』  作詞:荒木 とよひさ/作曲:三木 たかし 5:23
4.『千の風』  訳詞:歌里涼/作曲:吉野 慶太郎 3:11
5.『平和の扉』  
作詞:Kristian Draude,Patrick Benzner & Sarah Brightman
作曲:Kristian Draude,Patrick Benzner & Frank Peterson 5:12
6.『死んだ男の残したものは』  
作詞:谷川 俊太郎/作曲:武満 徹  5:12
7.『オーベルビリエのノエル』  
訳詞:海野洋司/作曲:フランシス・レイ 3:15
8.『やすかれ、わがこころよ』 【讃美歌21(532番)】
作詞:Katharina von Schlege  作曲:Jean Sibelius 4:43
9.『鳥の歌』  カタルーニャ民謡/訳詞:柳 貞子 4:57
10.『勝利をのぞみ』 【讃美歌21(471番)】
アフロ・アメリカン・スピリチュアル 3:49
11.『慰め』─「無言歌集」 第2巻 第3番 op.30-3 ホ長調
作曲:F.メンデルスゾーン 2:05
12.『村の教会 』─「5つの特徴的な印象」 第1曲 Op.103-1 ハ長調
作曲:J.シベリウス 2:17
13.『シチリアーノ』 ─「フルート・ソナタ」第2番 第2楽章 BWV1031 ト短調 作曲:J.S.バッハ/ケンプ編 2:45
14.『来たれ、異教徒の救い主よ』 ─ コラール前奏曲 BWV659 ト短調    作曲:J.S.バッハ/ブゾーニ編 4:16
15.『祈り』 ─「詩的で宗教的な調べ」 第1曲 ホ長調 作曲:F.リスト 7:08

 
「HMV」にて全楽曲の試聴ができます。
上記サイトへのリンクはこちら

  心の瞳のジャケット画像



坂本九”遺作”の名曲「心の瞳」を収録!
1985年8月12日、日航機事故で亡くなる年の5月にシングル盤として発表。人生を共に歩む歌として、学校の教科書にも取り入れられ、結婚式に涙を誘う曲としても注目されています。

【演奏スタッフ】指揮・編曲:山崎茂/演奏:埼玉室内オーケストラ/コーラス:からたちの会

【録音】川口リリア音楽ホール/恵比寿スタジオ1970/キングレコード関口台スタジオ
 ファーストアルバム 『ことりがそらを』  AECC-1006  定価:¥3,000(税込) 
   2004年11月3日発売
   発売元:アットマーク 販売元:ユニバーサルミュージック

収録曲目
1.『ことりがそらを』(3:33) 作詩:まど・みちお 作曲:寺島 尚彦
2.『小さな木の実』(3:55) 訳詞:海野 洋司 作曲:ビゼー
3.『故郷』(2:40) 作詞:高野 辰之 作曲:岡野 貞一
4.『昨日のしみ』(2:29) 作詞:谷川 俊太郎 作曲:武満 徹
5.『小さな空』(2:59〕 作詞・作曲:武満 徹
6.『ソレアード・So1eado』(4:27)
 作曲:Dario Baldan/Zacar/Alberto/Salerno/Maurizio Seymandi/Frencesco Specchia 訳詞:山川 啓介
7.『G線上のアリア』(3:03) 作曲:J.Sパッハ/後藤 丹
8.『ワルツ』 第7番 嬰ハ短調 Op.64-2(3:11) 作曲:F.ショパン
9.『ノクターン遺作』 第20番 嬰ハ短調(3:20) 作曲:F.ショパン
10.『愛の挨拶』 ホ長調 Op.12(2:37) 作曲:E.エルガー
11.オルガン・コラール『主よ、我は汝を呼ばわる』へ短調BWV639(2:59) 作曲:J.Sバッハ/プゾー二
12.『主よ、人の望みの喜びよ』カンタータ 第147番 ト長調 BWV147(3:25) 作曲:J.S.バッハ/ケンプ
13.『アヴェ・マリア』(3:50) 作曲:J.カッチー二
14.『夏の思い出』(2:37) 作詞:江間 章子 作曲:中田 喜直
15.『少年時代』(3:06) 作詞:井上 陽水 作曲:丼上 陽水/平井 夏美
16.『ともしび』(3:26) 訳詞:楽団カチューシャ ロシア民謡
17:『見上げてごらん夜の星を』(4:10) 作詞:永 六輔 作曲:いずみたく
  全楽曲が「HMV」で試聴できます。

  ことりがそらをのジャケット画像


【演奏スタッフ】
指揮:蓜島 公ニ/アンサンブル:東京サロニスティー・アンサンブル/ピアノ:北田陽子
パイプオルガン:宇内 千晴/コーラス:ハッピー・ハーモニー・ジュニア
ピアノ:淡海 悟郎/オーボエ:中根庸介/編曲:淡海 悟郎,山田 紗耶加

【録音】所沢市民文化センターMUSEアークホール/キングレコード関口台スタジオ